ブログにも何度か書いているかと思いますが、私は寒河江高校の水泳部出身です。
現在は寒河江高校水泳部OBが主となって組織される「寒河江西村山地区水泳連盟」に所属し、日本泳法委員会委員長代理を仰せつかっております。
主な職務は、「寒河江市及び西村山郡の学童(小学生)水泳大会での日本泳法披露(の準備と練習会開催)」と「後進への日本泳法の伝承」。
なぜ日本泳法(水府流太田派)を高校生達に教えるのか、その歴史について少し書きたいと思います。
水府流太田派第4代の本田師範が東京高等師範学校(今で言う高校の先生を指導する学校)の水泳師範をしており、この学校で学んだ水泳指導の先生を通じて日本全国の旧制中学(現在で言う高校)に普及。その水泳師範のうちの一人、山形県鶴岡中学校教員斎藤忠雄が大正12年8月11日より10日間鶴岡市由良にて山形県・秋田県の中学校教員・生徒に水泳講習会を行い、これに旧制寒河江中学(現在の寒河江高校)の生徒が参加。
鼠ヶ関海岸で斎藤を師範とし大正12年8月に寒河江高校水泳部の前身である旧制寒河江中学校水泳部が創部しました。
以来寒河江高校水泳部は95年の長きにわたり水府流太田派を継承し、創部の地・鼠ヶ関で海合宿をしております。
一番最初に教えるのは、水府流太田派の基本「一重伸略体(ひとえのしりゃくたい)」。
この泳ぎ方は、いわゆる「横泳ぎ」と言われる日本泳法(昔は古式泳法と言われておりましたが、現在は日本泳法という呼び名になっております)の最もスタンダードな泳法で、他の流派にも同じような泳ぎ方があるそうです(岡山や広島など主に瀬戸内に伝承されている神伝流の「真(しん)」は全く同じと聞いたことがあります)です。
やはり常日頃泳いでいる現役は違いますね。
すぐ覚えるし、推進力もすごいわ。

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