地方自治体は「地方自治法」というのが根幹にある訳ですが、その地方自治法の冒頭、第2条14項には「地方公共団体は、その事務を処理するに当たっては、住民の福祉の増進に努めるとともに、最少の経費で最大の効果を挙げるようにしなければならない。」とあります。
また、地方財政法第4条第1項には「地方公共団体の経費は、その目的を達成するための必要且つ最少の限度をこえて、これを支出してはならない。」とあります。
「最少の経費で最大の効果」「経費は必要且つ最少の限度」・・・突き詰めるとどんどん高くなる目標が、さらっと書いてあります。
今年5月に発行された、自治体の仕事シリーズ財政課のシゴト。
所沢市の林誠財政課長が書いた本で、帯には「財政課のトリセツ。財政課に配属になった!何をするんだろう?そんな疑問に答える1冊」と書いてあります。
私は財政課に配属された訳ではないのですが、市役所の財政についてわかりやすく書かれていると聞き、私も数字に強くなりたいと読んでみました。
これまでのブログで「こうやって自治体は儲けたら良いんじゃないか」と何度か書きましたが、それは財政においての「攻め」。そして守りは「財政を数字からしっかり把握し、やめるべきはやめる事を判断(提案・提言)できる事」だと思います。
財政破綻し、今非常に苦しい状況の中で運営している夕張市。以前書きましたが、決算カードや資料を見ればおかしな事やっているのは私だってわかったので、たぶん夕張市議会議員もわかっていたのでは?と思います。
納めて頂いた税金がどう使われるか、どう使われたのか、そして現在の借金をどう返済していくのか、というのをチェックしていくのが議員の一番大きくて重要な仕事だと思います。だから数字に疎いなんて言ってはいられない。
ただたんに「これをやってくれ(言い方は違いますが)」ではなく、数字をしっかり把握した上で「これよりもこちらの方が重要度が高いのではないか?政策・計画を変更する必要があるのではないか?」と提案・提言していくべきだと思っております。