今日は米沢青年会議所さん主催のセミナー「できないをできる!に変える実現力〜繋がる事で地域を元気にする〜」に行ってきました。
講師は木村俊昭氏。
小樽市役所時代に地域活性化に貢献→内閣官房・内閣府企画官(地域活性化担当)として、地域再生策の策定・推進→農林水産省大臣官房企画官として地域の担い手育成、地域ビジネス創出、農林水産業を中心とした6次産業化等を担当。
スーパー公務員と言われている方で、日本青年会議所主催の地域プロデューサー育成塾の塾長でもあり、4月26・27日東京で行われる同氏の研修にも参加するんですが、その研修も今日もどちらかというと青年会議所メンバーではなく議員として勉強するためにおじゃましました。

以下は木村さんの話を聞きながらのメモですが、2/8に別な仙台での研修で映像にて木村さんの話を聞きました。私用で申し訳ないのですが、まとめてのメモです。

●まちづくり、ひとづくりは、「説得」ではなく「理解」。知っている(ものしり)だけでは何にも変わらない。行動することによって知識が知恵になる。人は理解し納得しないと行動に移さないので、決して命令はせず、自ら知り気付かせることが大切。知り気付きの場を創る。

●木村さんの目指すまちづくりとは
1、「産業文化を地域から世界へ発信し、きらりと光るまちづくり」
・地元の産業(特産物)と文化を徹底的に探し・掘り起こし、徹底的に磨き上げ、世界に発信する(逆に言えばば、どういうものを磨けば世界に発信できるのかを考える)。景気が良くなれば、大企業が来ればという、丸投げ・他力本願のできない理由探しではなく、あるものをさがし磨き上げる。
・行政は地域活性化というと、1、企業誘致 2、起業 3、地元産業の深耕と考えるが、本来は逆。企業誘致活動は誘致数より地域の産業や既存企業との連携による地域産業全体の強化が目的であり、誘致後に地元企業が弱体化すれば地域全体の利益よりも弊害が多くなる。
・商品の売り出しなどでは「ストーリー性」「こだわり」が重要。
・まちづくりに大切なのは「よそ者、若者、ばか者」と言われてきたが、しっかりと夢を語れる人も重要。
・自分達で全部はできない。地域活性化は(1)情報共有・・・自己分析し、自分の街がどんな状態かを知り気づく。地域に住んでいる人がどんなスキルを持っているのか?みんなで情報を共有する。(2)役割分担・・・何なら自分はできるのか?(3)事業構想・・・継続し進化(深化)する。
・みんな地域を良くしたいと思っている。それぞれ思いがあって行動しているグループと別なグループを結びつければ強力なタッグになるという事をするのが地域プロデューサー。そしてその動きや取り組みをマスコミに情報発信する。
・商店街の活性化というと、商店主達は1、イベント 2、商品券と考えるが、それはなぜ?誰に来てほしいの?「お客さんの声」を聞かなきゃダメ。(事例では1休み処、2ランチ、3駐車場、4住宅だった)
・本来一番声を聞かなくてはいけない人に、しっかりと聞いているか?どのように聞いているか?頭の中で「それは無理無理。どうせ無理」と思っていないか?(事例:岩手県洋野町の生ほやラーメン店。お客さんに、どこからきたの、生ほやラーメンの乾燥、何が欲しい・何が食べたい・今後何を作ったらいい?など徹底的に聞き、それを、商品化している。お客様が欲しいものを作るから売れるのは当たり前)
・生産者ネットワークが必要(情報共有。例えばさくらんぼを売りに行って「野菜はないの」と聞かれたら、紹介できる横のつながり)

2、 「未来を担う子供たちに、地域への愛着を感じてもらう」・・・その地域活性化を行っていく動きに、子ども達や地域の方にも一緒に参加してもらい、ともに育んでいく事が大事。小学生、中学生、高校生にしっかりとした「地域の魅力」を伝えていくことこそ、地域活性化(いきのこり)に大事。だから、「地域教育」で誇りや魅力を教えていく"先生”こそ重大な役目を担う(伝道師)。今地元には何があるのか?今地元で旬なのは何か?愛着がもてるか?

●地域活性化に答えはない。答えは研修に行って・誰かに聞いて明確に答えられる物ではない。それぞれの課題を分析し、解決策を考える。答えは1つではない。

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