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追われる

午前7時、神輿への神様がお乗りになるご神事も終え、寒河江八幡宮の御神幸行列スタートしました。
あいにくの雨で、一応ポンチョを着た(カッパは袖通らなかった)のですが、スタート直後に着物はすでにドロドロに。
雨を防ぐためにポンチョを着たのはいいのですが、湿気も温度もあるので暑くて大変でしたw
御神幸行列は太鼓を叩く車両を先頭に、ヤッコに京参乗り(うちの班はいませんが)、神輿、宮司、猿田彦(うちでは天狗様と呼ばれますが)の行列です。私は神輿と併走して道中お賽銭を上げる方のところに行き、お賽銭を頂いて矢を渡す係。
今年は雨のためペースが速く、油断すると後ろの宮司が乗るお馬さんの近くに・・・。
牛追い祭りは聞いたことありますが、私は「馬に追われて」御神幸行列です。

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最接近

そして行列が止まると・・・最接近w
でも、お馬さんも前に目標があった方が歩きやすいそうですよ。

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みんなで

そして夜は神輿の祭典。
確か前もこんな記憶があったのですが、神輿の祭典になるとなぜか雨が上がるのよね。寒河江八幡宮のご加護を感じます。
ちなみに御神幸行列が終わると神様は本殿へお戻りになられます(神輿を降りられます)。
そして寒河江八幡宮の神輿以外は神様はのっておりません。なので、本当の意味合いからすれば、神輿の祭典ではなく、御輿の祭典なんですけどね。
私は神輿を担がないのですが、寒河江八幡宮の本神輿が神輿の祭典に参加する時は、奴、宮司、巫女、そして総代会と若宮会が神輿の前を歩きます。

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寒河江八幡宮氏子青年神輿會

寒河江の神輿の祭典では、大きく分けると2つの分類になります。
一つは浅草三社祭などで知られる、「ソイヤソイヤ」「ソイヤサー」という掛声の「江戸前神輿」。
木を移す(遣る)、気を入れる(やる)といった意味の「木遣り」を担ぐ前に謳ったりするのが特徴でしょうか。
寒河江に限らず、神社の神輿はだいたいこのスタイルだと思いますので、皆さんもなじみがあるのではないかと思います。
そしてもう一つが「ドッコイ神輿」。たぶんこれはこのあたりだと寒河江でしか見ないと思います。
ドッコイ神輿は湘南が発祥と言われます。
海沿いの狭い通路を移動するため、担ぎ手の頭を棹の内側に入れ、縦横無尽に動き回れるスタイルだそうです。神輿の横についたタンスの引き手のような器具(その名もタンスと言うらしい)をガッチャンガッチャンならし、「ドッコイ、ドッコイ」「ドッコイ、ソーリャー」「ヨーイ、ヨイト」等の掛け声に合わせ、ゆったりとしたテンポで膝を大きめに屈伸します。また、江戸前には木遣りがありますが、ドッコイは「甚句」があり、これは担ぎながら謳いそれに併せて神輿が大きく揺れたりもします。
なぜ寒河江にこの担ぎ方があるのか?
私ははっきりとわからないので以下は想像(でもたぶん当たっていると思うけど)。
このイベントの前身は、寒河江青年会議所が企画した「熱狂裸神輿」。当時は日東食品(株)、駅前商店街、寒河江名醸会、寒河江青年会議所の4基の神輿が互いのタスキを奪いあうというものだったそう。
そして第2回には、寒河江市の姉妹都市、神奈川県寒川町の寒川町役場神輿愛好会も参加。
毎年海の日に行われる「暁の祭典・濱降祭」は、寒川町の神社の神輿が茅ヶ崎海岸に集まって、神輿を担いでそのまま海に飛び込むというダイナミックな神輿の祭り。この祭りに集まるのは「ドッコイ神輿」。多分この寒川町との交流の中で寒河江市にもドッコイ神輿が根付いていったのではないかと私は想像する。
いずれにせよみこし公園前から駅ロータリーまで神輿と担ぎ手がずらっとそろうのは壮観ですので、まだ見たことないよという方は、ぜひお越しくださいませ。

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