長男(小学生)と長女(高校生)は、今日から冬休み。
とはいっても、高校は短期講習があるみたいですが。
こういった長期休みになると「早く宿題をおわしてから遊びなさいね〜」なんて、最初は優しく言うのですが、終わりが近づくとだんだん口調も厳しくなってきたりしますね。

さて、何のために勉強をするのか、と子どもから聞かれた時に、皆さんはなんて答えていますか?
私はこれまで「選択肢を増やすため」と、言ってきました。
・自分が知らないことは、将来の選択肢に入らない
・やりたいことが見つかった時に、それを選べない状況になっていたら後悔する
おやつで例えたりもするのですが、うまい棒が好きだ!だからおやつ代(お小遣い)は50円あればいい、というのと、100円持っているから、うまい棒買ってもいいし、チョコレートを買ってもいい。選ぶことができるのは、幸せなこと。

最近、太宰治のこの言葉を知り、長女と次女(中学生)には、話しました。
特に中学校や高校では、一生使わないかも知れない勉強が出てきますからね。

太宰治「正義と微笑」より

勉強というものは、いいものだ。
代数や幾何の勉強が、学校を卒業してしまえば、もう何の役にも立たないものだと思っている人もあるようだが、大間違いだ。
植物でも、動物でも、物理でも化学でも、時間のゆるす限り勉強して置かなければならん。
日常の生活に直接役に立たないような勉強こそ、将来、君たちの人格を完成させるのだ。
何も自分の知識を誇る必要はない。勉強して、それから、けろりと忘れてもいいんだ。
覚えるということが大事なのではなくて、大事なのは、カルチベートされるということなんだ。
カルチュアというのは、公式や単語をたくさん暗記している事でなくて、心を広く持つという事なんだ。つまり、愛するという事を知る事だ。
学生時代に不勉強だった人は、社会に出てからも、かならずむごいエゴイストだ。
学問なんて、覚えると同時に忘れてしまってもいいものなんだ。
けれども、全部忘れてしまっても、その勉強の訓練の底に一つかみの砂金が残っているものだ。
これだ。
これが貴いのだ。
勉強しなければいかん。
そうして、その学問を、生活に無理に直接に役立てようとあせってはいかん。
ゆったりと、真にカルチベートされた人間になれ!これだけだ、俺の言いたいのは。

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