寒河江市の数少ない在来作物「子姫芋」。
各地の里芋のもとをたどればここにたどり着く(悪戸芋も子姫芋がルーツと、山形市の栽培農家さんからも聞いております)と言われるほどの古い歴史を持ち、山形の郷土料理「芋煮」の一番最初の鍋にも入っていたかも知れない(芋煮は積み荷の棒鱈と、付近でとれた芋を煮たのが始まりと言われ、中山町・鍋掛松の付近の小塩地区と対岸の寒河江市皿沼が子姫芋の産地)里芋です。
歴史も品質も、そして名前も素敵(これは前回の米沢でのセミナーで高木先生に聞いてみた)と三拍子揃った作物なので私もPRに力を入れていた矢先、生産者の方から「子姫芋という名称が使えなくなった。なんとかしてくれないか?」とのご相談を頂きました。
聞くと一生産者の方が、「こひめいも」を商標登録をしたとの事(この方にはこの方の言い分・思いがあるらしい)。
実は全国的にはこういう問題は珍しくないそうで、私もどうしたらいいかと考え・動いておりました。
行政が間に入るようにしてみましたが、それもうまくいかず。
最近話題の「地域団体商標」で新しい名称をとろうと思ったら、まだ子姫芋はそこまでではなく・・・。
そして最後に専門家に相談したら(これ、一番最初にやるべきでしたねw)、「問題無いと思います」との事。
実は登録広報で見てもらったところ、登録されている「こひめいも」は「名称+図形」からなるもので、単に「こひめいも」は商品を表しているのに過ぎないために、こひめいもという文字だけを使用しても商標権の侵害とはなり得ません。漢字でもひらがなでも、「子姫芋」は品種名ですので、一般名称に近いと考えられるからであります。このような商標は、広く一般的に使用されるべきですので、一個人に登録されることはありません。との見解。
これで私も安心してPRできるってもんです。
そんな訳ですので、これまで「寒河江市産里芋」としか名乗れなくなったと子姫芋の名称使用に踏みとどまっていた皆様、どんどんPRしていきましょう!!
そして子姫芋の芋煮はうまいので、皆さんもぜひ食べてみて下さい?♪

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