DSC_3393昨年12月の定例会の一般質問を「若い世代の人口減少対策」というテーマで行い、その中の一つに「学生の頃、寒河江の魅力にもっと触れないと、帰ってきたいとは思わない」というような話もしました。市で管轄するのは保育所、小・中学校なので、その中でもっと魅力に触れ、自分自身で発信するような授業を、高校生には地域の大人の背中を見せる、話す、なにかを一緒に取り組む等を行うべき、と言うような話をしました。
その事例などを教えてくださった方から「今度芸工大でこんなイベントありますよ」と教えてもらったのが、高校生meets地元~高校を人材流出装置にしないためにできること~「第1回SCHネットワーク シンポジウム」。
母校で行われると聞いてフラッと申し込んでフラッとおじゃましたのですが、いやはや凄かった。
まずメンバー。高等学校の先生やそれに関する行政、社協、NPO、大学生などなどなど。総勢100名以上の方が、北は北海道から南は長崎までと、山形県以外の方の方が多かった。車で3〜40分で来て申し訳ない。
まず基調講演をして下さったのは、岐阜県立可児高等学校の浦崎太郎先生。「いま高校を地域に埋め戻すとき」というテーマだったのですが、うん、まさに私が先日の定例会で一般質問で言いたかったことが濃縮されており、「そうそう」「なるほど」が非常に多かったです。
箇条書きでキーワードを
・共助崩壊・公助肥大(プロの専門家におまかせ)の時代から、共助再生・公助縮小(自分達でやる)へ
・大人になるには、"まわり"との関わり方を年齢に応じて段階的に学ぶ場が必要。
●学力向上に必要なことは、小1で先生の話を我慢して聞ける←子どもが幼児期に集中力を身につけて就学できればOK←子どもに落ち着きと穏やかな心がある→子どもが幼児集団へ円滑に親和→乳幼児が安心し安定←幼い子どもをもつ母親の孤立感が解消し安定←地域に支え合いの関係性(セーフティーネット)実現←小中学校区にコミュニティー再生(大人の関係性回復)。
・高校生の問題は、高校生段階で解決可能か?NO。部分最適・現在最適的な対応はもはや限界。地域に目を開く必要性
・問題解決は学校と地域の連携で完結するか?NO。教育問題の根本的な解決には、身近な自然環境やコミュニティの再生が必須、つまり首長部局との協働が必要
●学力や社会性が高まる地域とは?①母親が穏やかに過ごせるコミュニティーがある(母親に笑顔がある) ② 子どもが遊びまわれる野山や街がある(子どもの歓声が聞こえる) ③ 若者と大人が「共汗&共感」する場がある(住民主体の地域活動が活発である)。ここに公共投資をすれば、家計支出は節減できる
●「高校を地域に埋め戻す」ための前提
・高校生が、多様な大人とともに、地域の課題を解決する場を、地域につくる。
・自治体が「市民協働」「まちづくり」「社会教育」等に「共助機能」を高める施策として位置づける。
この基盤をふまえた上で、特性に応じて、「高校をどうするか?」を構想する。

その後、各地域から高校生による活動の事例発表がありました。(以下メモ)
「探究科の取り組み」 眺野大輔氏(富士市教育委員会 富士市立高等学校教育推進室指導主事)
・地域の企業に元気がないと帰ってくることができない
・地域住民の一人として地域の課題を見つけていく
・誰かにしてほしいことではなく、自分ができること
・例えば健康福祉課、環境課 不法投棄回収実習etc

「中高生が地域活動に参加する意義」大脇正人氏(島根県立隠岐島前高校卒・早稲田大3年)
・今話題の海士町の取り組み。隠岐島前高校生。中二で海士町総合計画策定メンバー。ドリームプレゼンター
・高校がなくなると、若い家族がいなくなる(本土の高校に通わせなくてはいけないから)。さらなる財政難、若手がガクッといなくなる。
・高校魅力化プロジェクト 存続→魅力化 新規カリキュラム
・夢ゼミ 自分のやりたいことを探求していく
・高校生は地域の原動力。高校生が夢を語ることで地域の夢や希望を広げる

「高校生を受け入れる地域土壌のつくり方」岡崎エミ(東北芸術工科大学コミュニティデザイン学科准教授)
地域の課題解決 ヒアリング(人の話を聞く、引き出す)→ワークショップ(会う機会をつくり、話を引き出し、まとめる)→チームビルディング(人と人とがチームで活動できるように)→社会実験(地域の人が自らの力で解決
DSC_3397そしてここまでの話を議題にして、課題と解決法についてのグループディスカッション。
私が「そもそも、高校は学力向上だけを求められてきたので、地域に求められているとも思わないし、求められてもこなかったんじゃないのか?学力が評価基準であれば、高校生が時間を費やすメリットはあるのだろうか?」なんていう意見を申し上げ、もう、どうする?って感じでしたが、やっぱりみんな第1線で活躍されている&現場を知っている人達ばかり。いろんな課題を挙げつつも、それをどうやったらもどんどん出てきて、いやはや時間をオーバーするほどヒートアップしました。
今後もSCHネットワークを継続しているとのことだったので、ぜひこれからも参加したいと思います。
いい、濃厚な誕生日でした(今日誕生日w41歳だけにヨイ1日〜w)

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