今日・明日と鳴子で開催される東北まちづくりオフサイトミーティング(通称:東北OM)の合宿勉強会に参加させて頂いております。
東北まちづくりオフサイトミーティング(以下「東北OM」)とは、「東北」という広域的なフィールドでのまちづくり・組織づくり・人づくりを目指し、自治体や民間企業の職員・学生など様々な立場の人が交流・情報交換する組織です。 10代から60代までの幅広い年齢層の方が参加して活動しているグループです。詳しくは東北まちづくりオフサイトミーティングHP(http://t-o-m.cafe.coocan.jp)をご覧下さい。
様々な勉強会などを主催しているそうですが、今回は、衰退していく地域の米づくりを、地域全体で守り支えていこうと取り組んでいる「鳴子の米プロジェクト」をテーマに、「自治」や「地域の豊かさ」について勉強しようというもの。
私はこのブログでもたびたび登場しておりますが、今年度は農業についていろいろと勉強させて頂いており、その取り組みの一つで「寒河江つや姫ヴィラージュ」も応援しております。
お米というと必ずこの「鳴子の米プロジェクト」が話題に出てくるので、非常に気になっていたのですが、秋にもチャンスがあったものの出張続きのため妻の許可が得れず断念しており、今回やっと2度目のチャンスに恵まれたのでした。
寒河江を出るときは大雪だったので3時間ぐらいを見ておりましたが、道中はすっかり晴れており、2時間ちょっとでつくことができました。
予定時間よりだいぶ早くついたので、近くでお昼ご飯を食べようかと思ったのですが、鳴子の米プロジェクトに関わる団体(NPOかな?)が、すぐ近くで鳴子の米「ゆきむすび」を味わえるお店を、土・日のお昼のみ営業させているとのことで、おじゃまする事にしました。
ゆきむすびが味わえる、おむすびのお店「むすびや」(毎週土・日曜日、11時30分~14時30分)。
こちらでは、農作業の休憩「小昼(こびる)」をイメージした、味噌汁と小鉢、おむすび二つがセットになった「小昼(こびる)らんち600円」と、「おむすび各種120円〜」の二つしかメニューはありません。
おむすびの種類は豊富ですけどね。
本当に「ゆきむずび」を味わって貰うためだけのお店のようです。

もちろんながら私は小昼らんちをオーダー。
二種類選べるおむすびは、お米の味がストレートに味わえそうな「塩むすび」と、一番手間がかかりそうな、味の濃い「こうじ南蛮味噌」をオーダーし、食べ比べてみることにしました。
ゆきむずびは初めて食べましたが、低アミロース米とのこと。
私たちが普段食べているお米(うるち米)に比べてアミロースの含有量が少ない米で、粘りが強く、冷めてもあまり食味が低下しないのが特徴。
普通のお米ともち米の中間というとわかりやすいでしょうか?
うるち米(普通のお米ね)には17~23%前後なのに比べ、低アミロース米には5~15%前後しかアミロースが含まれない。
ちなみにもち米のアミロースはほぼ0%。
最近有名な、北海道の「ゆめぴりか」や、一時期非常に有名だった「ミルキークイーン」などもこの低アミロース米です。
たしかにふわっと柔らかく、美味しいお米でした。
こうじ南蛮味噌の方は、味も濃いし堅めに握ってあったので、低アミロース米とわかりづらかったかな?

東北オフサイトミーティング勉強会では、鳴子の米プロジェクトの上野理事長や、大崎市安部さんからお話を聞きました。
・行政と民間の垣根を外す。
・小さいことこそ見逃さない。
・行政や自分の都合ではなく、相手の気持ちを本気で考え一緒に行動する。人が本気になるのは、お金ではなく気持ち。
・厳しい状況で暮らしている人の気持ちで考え、その人の為に何倍も汗をかく。それだけ。
以上、阿部さんの話の中でメモった言葉です。

勉強会が終わり、東北オフサイトミーティングの懇親会がスタート…なんですが、初めてです。飲み会でおにぎりからスタートはw
もちろんながら鳴子の米プロジェクトのゆきむすびです。
この桶に入ったおむすび、非常にきれいですよね。
ただ単にお米を作る、おむすびを出すだけではなく、見せ方もかなり考えたそう。
それもただ他から持ってくるのではなく、鳴子を盛り上げるために米農家だけでなく漆器職人、おけ職人、メディア、おむすびを握るお母さん(研究所ではなく、お水を15%減らして炊くと一番美味しいなどは、お母さん達が実践した)など多くの人たちを巻き込んでいることを勉強させて貰いました。
今日だけでゆきむすびのおむすびを6個ほど食べたのですが、数だけではなく、他の肴が出てくるまでおむすびで日本酒(地元の伯楽星!!)を飲むと言う、かなり米消費の拡大に寄与した1日でした。

いいね!・フォローで応援宜しくお願いします。