本日山形新聞に「働く母親70%越え」という記事が掲載されておりました。
2000年以降共働き世帯が増えており、最新の調査では働くママの割合は7割を超えています。
つい先日もとある議員から、寒河江市の学童保育の現状について質問を受けました。
ただ、どうしても経験者じゃないとその質問自体がちょっとズレた感じになってしまうので、そもそも学童とは、というところからお話しをしました。
以前もブログで書いた通りですが、共働き世帯にとってまず最初に立ちはだかるのが「保育所」の問題。
寒河江市においては、かなり力を入れていると思われ、第1希望ではない場合もありますが、待機児童は居ない状態。
そしてその次に立ちはだかるのが、いわゆる「小1の壁」。
寒河江市の場合、市立保育所は最大19時まで延長可能で、開所前の午前7時から預ける事もできます(早朝と夜の延長保育)。
しかし小学校はそうはいきません。
特に小学校入学したばかりのときだと、お昼頃に終わってしまい、おじいちゃんやおばあちゃんがいないと誰が見る(行政的にいうと「保育に欠ける状態」)の?これがいわゆる「小1の壁」です。
保育所の対応時間と同様に親が働こうとすると必要になるのが、学童保育クラブになります。
ウチの学区だけではなく全国的にですが、近年共働きの増加や家族構成(核家族化)のため、子供の数は減っているのに利用したい方が増えております。
保育所と同じような問題に基づいて設置されているので、自治体が運営している感じがしますが、公営・民営様々あり、寒河江市の場合は公設民営。
郊外の小学校だと「地域運営委員会方式」の所もありますが、中部小はもちろん、寒小、南部、西根といた子どもの多い学校の学童クラブは、市から補助を受けながら父母らがお金を出し合い「運営委員会」を組織して運営をする、親たちの自助共助の「保護者会運営委員会方式」の「民営施設」です。
寒河江市内の学童については色々と問題というか悩みがありますが、子どもが多い小学校の学童クラブにおいて一番根っこにある問題は「働く親にとって必須のインフラを、同じ働く親が無償で悩みながら運営するマンパワーに頼っていること」だと思います。
今私が運営会長をやっている学童保育クラブの年齢構成を見ると、1・2年生が非常に多く(学年の半分ぐらいが学童に来ている)、3年生以降は徐々に減っていきます(「おおよそ10歳まで」と明記されていた法律が変わり、何年生でも受け入れることになっているが、3年生、あるいは4年生までと言う雰囲気が残っている学童もあり、寒河江小学校の学童保育クラブは3年生までしかいないそう)。
そこから考えると、学童には2年間だけ来るという人が最も多い事になり、保護者も2年間しかいない、つまりは運営会事態も2年間でほぼ入れ替えになるという状態。
会社に入って2年目の4月から会社の経営や人事を任せる・・・なんて普通ないですよね?
それが学童の現場では現時点で起こっています。
これが「当たり前」ではないですよね・・・。
私としては、もっと行政がかかわっていかないと、破綻(経営的な意味ではなく、役員をやれる人が居なくなる→保護者会運営委員会方式が成り立たなくなる)する可能性だってあるよなって思います。