本日各地方紙で「母親の3割「第2子困難」 教育費、身体負担が理由」という記事が掲載されました。
(新聞はあくまでもその新聞社の考えによって報じていると考えているので、記事の元となった発表を必ず検索します。そしたらこの記事は多くの地方紙に一斉に掲載されていたことがわかりました。タイトルも同じなので、ようは地方紙の大元になっているところが書いた記事って事ですね。)。

0〜1歳児のいる家庭の母親の28.6%が、第2子以降を希望しているにもかかわらず、教育費や育児の身体的負担を理由に「難しい」と考えていることが10日、東大大学院の研究機関とベネッセ教育総合研究所による調査で分かった。(引用ここまで)

調べてみたところ、この調査自体は6月20日に発表されているみたいですね。
詳細はこちら:東京大学Cedep・ベネッセ教育総合研究所 共同研究 「乳幼児の生活と育ちに関する調査2017」

東京大学CEDEP・ベネッセ教育総合研究所 共同研究 「乳幼児の生活と育ちに関する調査」(乳幼児パネル調査)│ベネッセ教育総合研究所

東京大学大学院教育学研究科附属発達保育実践政策学センター(Cedep)とベネッセ教育総合研究所は、乳幼児の生活や発達について縦断的に研究するプロジェクトを共同で進め…

《0歳6か月から1歳5か月の子どもをもつ母親2,975名・父親2,624名に調査》
●回答者全体:あと1人以上「もつ予定」母親45.5%、父親46.5%、「もっとほしいが難しい」母親28.6%、父親22.3%
●今、子どもが1人:2人目を「もつ予定」母親73.3%、父親74.6%、「もっとほしいが難しい」母親16.6%、父親12.7%
●今、子どもが2人:3人目を「もつ予定」母親21.7%、父親21.4%、「もっとほしいが難しい」母親42.2%、父親33.5%
まずこれまでもブログなどで書いてきていますが、行政が「産めよ増やせよ」ではなく、経済的なことや出産に伴う仕事的なものの整備や社会認識、不妊治療の助成などを行い、子どもを「もっとほしいが難しい」という夫婦のハードルを少しでも取り除き、希望を叶えられるような社会を創る(行政的にいうと、理想子ども数・予定子ども数と完結出生児数の差違をできるだけ小さくする)のが政治・行政の仕事だと思う。

・・・「第2子が難しい」と言っている母親は16.6%、もう2人以上子どもがいる人も全て含めて「これ以上難しい」が28.6%。
新聞掲載の「第2子以降難しい」はいいけど、少なくとも「母親の3割 第2子困難」というタイトルはミスリードでは?(そのタイトルで各地方紙は新聞のネット版を掲載。山形新聞もそう)。

いいね!・フォローで応援宜しくお願いします。