価値観が多様化している現代社会とはいえ、人間が生物である事にかわりありません。
自ら衰退・絶滅に向かう生物は、この地球上にはいません。
生物である以上、種をつなぎ子孫繁栄する事はDNAの一番根っこに刻まれている事であり、価値観が違っても生物である以上それは当然の事と異論はないと思います。
それを踏まえると、極論になってしまうかも知れませんが、いつの時代であっても私達が「真ん中に据えて」取り組むべきは「子孫繁栄・次に繋いで行くこと」だよなって、以前より強く思うようになりました。
世に希望があふれ、右肩上がりの時代は意識をせずとも社会全体がそういう雰囲気になっていましたが、円熟した、言い方を変えれば閉塞的な感じが蔓延する今の日本ではその意識はだんだん薄くなっているように感じ、特に「意識して取り組んで」いかなければならないと思うようになってきました。
子育てしやすい環境づくり、子どもを産みたいと思う人にはそれを後押しできる政策(不妊治療含め)、子育て世代が安定した収入を得られるようにすること。
そういった具体的なものもそうですが、次の世代に重荷を背負わせるのではなく、「未来は明るいから、たくさんの子どもや孫に素晴らしいこの世界に生まれてきて欲しい!」と思える、子孫にそう勧められる地域・国・世界にしていこうと思い描く事。
それが今を生きている世代の役目だよな・・・なんて思った爽やかな夏の朝(写真はイメージ)。

ちょっと数字的な事を補足しておきますが、2015年の国勢調査では、夫婦が望む理想の子ども数の平均は2.32人(前回2010年2.42人)、現実に予定している子ども数は2.01人(同2.07人)、ほぼ子どもを産み終えた夫婦の平均出生数(完結出生児数)は2010年以降2人を割っており、2015年の調査では1.94人と最低を更新しています。
前も書いたかと思いますが、夫婦が希望している子どもの数と、現実との差は0.4人。この差を埋める(欲しいと思う人の希望に添おうとする)のは、政治や行政の仕事だと思います。「子どもを産む事こそが最高」「結婚しよう」と価値観を押しつけるつもりはありませんが、「子どもが欲しいけれど、経済的や身体的、その他の条件でできない(希望する子どもを持てない)」「結婚したいけど、経済的に(以下同)」というハードルを除去していくことは必要であると思っておいます。

ちなみに私は、子孫繁栄(少子化対策)、種(巣)の防衛(国防)、食糧確保(食糧自給)が、最も原始的ですが生物として根っこにある三要素だと思っております。
それってテレビや実生活などで、動物や昆虫がそうやって生きていることをよく見かけているので、みんな当たり前だと思っているし知っている事だとは思うんですが、なんか、こう、ちょっと、今は違ってきていますよね。そんな気がしませんか?

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