本日午後、韓国の聯合ニュースが北朝鮮に弾道ミサイル発射準備の動きがあると伝えました。ミサイルは大陸間弾道ミサイル(ICBM)級の可能性があるとのこと。
以前ブログにも書きましたが、先月末携帯のエリアメールと(寒河江の場合は)同報系防災行政無線を通じて、Jアラートが鳴りました。
ネットやテレビでは「3〜5分程度では何もできない」「危機感をあおっている」「戦争時の空襲警報だ!」「こんなんで起こすなクソ」等と批判をする人がいたようです。
「危機感をあおっている」・・・あおっているのではなく、実際ミサイルが飛んできています。今回はうまくコントロールできて太平洋まで飛んでいきましたが、途中で不具合が起きれば日本に落ちてきていました。
「これは空襲警報だ!戦争を思い起こさせる!」・・・頭の上をミサイルが飛んでいるのですから空襲警報そのものだと思います。
「こんなんで起こすなクソ」・・・こんな時間に飛ばした北朝鮮に言うべき事。寝ててミサイルの被害にあっても「なぜ教えてくれなかったんだ」って批判する人の典型。

さて、一番最初の「3〜5分程度では何もできない」については、画像を貼りましたが、政府のサイトでは「弾道ミサイル落下時の行動について」についてこのように注意喚起しております。
●屋外にいる場合、できるだけ頑丈な建物や地下に避難する。
●建物がない場合、物陰に身を隠すか、地面に伏せて頭部を守る。
●屋内にいる場合、窓から離れるか窓のない部屋に移動する。
以前にもブログに書きましたが、「こんなことしてミサイルを防げるはずがない。政府はおかしい」なんていう人を見かけますが、勉強不足です。実際にミサイル(ロケット弾)が飛び交うイスラエルの対処法、アメリカやイギリス政府などでも同様の対処法を公開しております。マンガ「はだしのゲン」でも、ゲンがたまたま小学校の壁があったので助かった(周りの子は爆風で助からなかった・ガラスが全身に刺さった)という描写もありましたしね。
あの時間私は家にいたので、そこから3〜5分で頑丈な建物や地下(寒河江に限らず地下なんて郊外ではまず無い)に移動するのは無理かも知れませんが、外を歩いていればできるだけ頑丈な建物に入る。それが無理なら建物の影に入って、姿勢を低くする。家の中なら、二階にいれば一階に移り窓から離れる。充分3〜5分でできる事ばかりです。
そんなことでミサイルが落ちてくる事を防ぐ事はできませんが、命が助かる確率は高まります。
「避難」とは「難を避けること」。
3分という限られた時間のなかでは、物理的に何キロも離れた頑丈な建物や地下に行く事はできないかも知れません。だから「意味がない」のではなく、「難を避ける」という目的ならば充分な時間。チョットの差が命が助かるか助からないかの差になる事を、子供達にも話をしたいと思います。

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