「今年初めて里芋植えて、今日初収穫したよ!」と、親から山形の秋の郷土料理「芋煮」を頂きました。
寒河江には在来種の「子姫」、それを培養した「つるり」というブランド里芋がありますが、そうじゃなくてもとりたては柔らかく、そしてねっとりとした食感で、スーパーで買う洗い里芋とは比較にならないほどのうまさ。力も出るね!
以前ブログにも書いたかと思いますが、稲作がはじまる(弥生時代)よりも前、縄文時代は里芋が主食だったと言われております。食用のイモは、タロイモと総称されますが、里芋はタロイモの一種であり、最も北方の風土に適した系統のもの。
詳しくは昨年のブログ
「縄文人も食べていた!?里芋の季節です。」https://gotokens.jp/regarding_sagae-yamagata/%E7%B8%84%E6%96%87%E4%BA%BA%E3%82%82%E9%A3%9F%E3%81%B9%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%9F%E9%87%8C%E8%8A%8B%E3%81%AE%E5%AD%A3%E7%AF%80%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82 をご覧下さい。
あわせて、芋煮会のはじまりについてしらべたこちらもご覧下さい。
「芋煮会のはじまり」 https://gotokens.jp/regarding_sagae-yamagata/%e8%8a%8b%e7%85%ae%e4%bc%9a%e3%81%ae%e3%81%af%e3%81%98%e3%81%be%e3%82%8a

里芋の主成分はでんぷんで、食物繊維やカリウム、ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2等を含んでいます。
芋類はカロリーがあって太ると言われますが、里芋は水分が多い分低カロリーで食物繊維が多いため、便秘の改善などによさそうですね。
また、食物繊維の一種であるガラクタンやムチンが含まれており、それらの物質は人の体に有用な効果があると言われております※1

※1について、ご指摘を頂きました。
ガラクタンの健康効果に関しては科学的に確認されていないとの事。
また、「ムチン」とは「動物の上皮細胞・粘膜・唾液腺などが産生する粘性物質の総称」と学術的に化学構造で決まっており、植物由来の粘り物質をムチンというのは間違いとの事。
日本では山芋、オクラ、納豆などのねばねば物質を「見た目で」ムチンと呼ぶ誤った俗称が根付いたものだそうです。
(里芋のヌルヌルは高分子の多糖類とたんぱく質が結合した「水溶性の食物繊維」が正しい成分表記だそう)。
他の芋類に比べてカロリーが少ない事や食物繊維が含まれている事、といった栄養成分自体は誤りではありませんので、ぜひ美味しい里芋をご賞味下さいませ!

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