DSC_5352本日快晴。
寒河江市と寒河江青年会議所が主催で行う「ツール・ド・さくらんぼ」日和でした。
この日のため、特にここ1週間は本当に寝る暇を惜しんで(というかやること一杯ありすぎて眠れなかった)準備してくれたメンバー達。
最終的な天気の判断を4時に行い、5時に集合して当日の準備にあたりました。
この「ツール・ド・さくらんぼ」(以下ツールドと省略)は今回で4回目となりますが、年を経る毎に人気は高まり、今年は開始1時間30分で定員に達するほどになりました。
第2回大会では雨に祟られましたが、そこでの気づきも多く、毎年雨が降った場合はどうするかしっかりと固めてからこの事業にあたっています。
対策はバッチリとは言え、やはり雨が降らないだけで大会の印象は良いものとなります。そこは私たちの人知の及ばないところではありますが、まずは晴れてくれてなにより。
DSC_5354このツールドさくらんぼの参加者は、北は北海道から南は兵庫県までの約1,200名。
私の今年の役目は、最初会場運営、そしてグランフォンド(難易度の高い山岳コース)の最終参加者がスタートしたら最後尾車として途中リタイヤした方を最寄りのエイドステーションに届ける係(各エイドには大会のスタート&ゴールであるチェリーランドまで送る収容車が配備されている)。
今年から駐車場の確保をはじめ様々な要素により、スタート&ゴールはチェリーランドになりました。
これまで慣れ親しんだ最上川ふるさと総合公園との違いで、最初の方運営に少しばたつきを生じさせましたが、芝生ということもあり、自転車を近くに置いたり、座ってゆっくりと参加できたりというメリットもありました。
DSC_5355今回の参加者にも聞くことに不自由な方もいらっしゃると言うことで、開会式には手話通訳の方にもいらっしゃって頂きました。
我々の理事長や市長の挨拶などを通訳して下さっていたのですが、(当たり前ですが)その後のゲストの安田大サーカス団長の話、そして小島よしおさんの話なども通訳して下さっていました。
そのなかで、小島よしおさんの持ちネタ、「ウェ〜イ」や「オッパッピー」も出てきたのですが、それもちゃんと通訳w
小島さんはその手話通訳のスピードを見ながら「オッパッピー」をやっていたので、いつもよりも少し間延びした感じになりましたが、それでも会場を沸かせてくれました。
DSC_5357さてここからはいくつかのポイントに分けて、ツールドについて書かせて頂きたいと思います。
まずはツールドの魅力について。
いろいろとあると思いますが、やっぱり風光明媚なコースとエイドステーション(以下エイドと省略)で振る舞われる地元のグルメが大きな魅力ではないでしょうか。
通常参加者しかわからない(スタッフは持ち場を離れる事ができないので、自分の担当しか見えない)のですが、最後尾車という役得で、全てのコースとエイドを当日(準備なら何度も何度もメンバーで廻っておりますが)のほぼ同時刻で廻る事ができました。
私が担当したのはグランフォンドコースでしたので、そちらのコースの流れに沿って魅力を紹介していきますね。
まずチェリーランドをスタートし、最初のエイドは寒河江市の「慈恩寺エイド」。
こちらでは参加者の道中の安全を祈願したツールドの木札をもらえます(このエイドとワイン城のみメディオフォンドも兼ねる)
DSC_5356そしてこちらで頂く事のできる地元グルメは、寒河江市のさくらんぼと、地元の大手豆腐メーカー「住吉屋」さんが芸工大生と一緒に開発した新スイーツ「やっこちゃん」。
こちらは豆腐で作られたヘルシースイーツ。まだまだ朝早い時間ですしスタートして時間もそれほど経っていないので、おめざ的な感じのものを用意しておりました。
DSC_5364そしてグランフォンドコース第一にして最大の難関「葉山」。コース最高地点の標高809mまで登ります。
私は車ですが、車でも大変な上り坂です。ただ、新緑の中、ほとんど車も来ませんので、気持ちよくはあると思います・・・私は無理ですが
DSC_5368最高地点を過ぎたら後は下り。
少しくだったところにあるのが、第二のエイド「葉山エイド」です。
寒河江市の葉山市民荘前に設置されたこのエイドでは、非常に口当たり良く冷たい「長命水」が参加者の喉を潤してくれます。
これもこの土地ならではの提供物・名物ですね。
DSC_5372そしてこちらで振る舞われるのは、葉山の笹だけを使ったタケノコ汁とおにぎり、日東ベストのウィンナーとクレープ(私たち地元の人にすれば、給食でおなじみのアレね)。なんですが、私が到着した時には参加者はもう誰もおらず、タケノコ汁以外は残っておりませんでしたので写真はありません。
タケノコ汁を頂いたのですが、極太ながらも硬いわけではなく、シャキシャキとした歯ごたえと風味を味わうことができました。
あ、参加者でもないのに頂いてすいません。
DSC_5374そこから幸生地区へ下っていき、西川町を駆け抜け、次なるエイド「月山湖エイド」へ。
葉山から見ると標高は低いのですが、一旦降りて再度月山をダムの高さまで登るので、ここまで来るのが第二の難関となります。
こちらで頂けるのは、山菜おにぎりとコクワジュース。
最近コクワに力を入れている西川町。私も非常に興味があって以前個人的に取材・撮影させてもらったので、私が制作担当したエイド設置の看板の説明部分にも力が入りましたw
DSC_5380そしてこちらは、このツールドだけでしか見ることのできない景色。
第1回大会で印象に残ったポイントとして数多くの方からあげて頂いた「月山湖と月山」。ある参加者からは「外国にでも来たかのような景色」という言葉まで頂きました。
通常寒河江側から庄内に抜ける場合月山湖と月山の間を走る国道を通過するので、左手に月山湖、右手に月山という風景を楽しむことができますが、月山湖の左岸?南側?には管理者しか通ることのできない「管理用道路」があります。この大会では、その道路を特別に通らせていただているので、車の来る心配がない中、思い存分風景を楽しむことができます。
大雨にてこの管理用道路が一部崩落。第2回・第3回大会では使う事ができなかったのですが、やっと今年の大会から復活したのでした。
DSC_5382月山湖エイドから下っていくと現れるのが「大井沢エイド」。
こちらでは西川町名物の冷たい山菜そばと、ポレポレファームのソーセージを味わうことができます。
月山湖エイドまででリタイヤする方も数名いらっしゃるので、こちらでも余った分をお裾分け頂きました。
車乗っているだけなのに、120km廻っている参加者と同じものを食べていたら、太・・・
DSC_5387そしてここからが第3の難関。大頭森山を越えて、大江町に入ります。
ただこの道は葉山や月山湖エイドまでの上りと違い、非常に道幅が広いため比較的上りやすいと思います。ただ、最後にトンネルの中を上っていくのが大変だと思いますが。下りは非常に狭く急な坂道なので注意が必要ですが、ここから先はあとは基本的にゴールまでは下りのみ。
山を下りると大江町の「柳川エイド」に到着。
こちらでは名物の「山形地鶏」を使った唐揚げと、ここ柳川温泉でつくった「温泉卵」、そしてさっぱりしたものが食べたくなるので「もろきゅう」をマヨミソで頂く事ができます。
この山形地鶏は品種もさることながら通常のブロイラーよりも育成期間が長いため、味も良くて歯ごたえも良し。
DSC_5388柳川から朝日町に入り、グランフォンド最後のエイド「ワイン城エイド」へ。
先日の伊勢志摩サミットでも提供されたワインを作っているワイン城ですので、ワインをぜひ楽しんで頂きたいところですが自転車も車両ですので、飲酒運転はできません。なのでこちらではぶどうジュースを頂く事ができます。
また時間的にも体的にもそろそろ甘いおやつが欲しいところ。山形ではおなじみの「凍み餅」も一緒に頂けます。
そしてゴールであるチェリーランドを目指します。
いかがでしょうか?これがツールドの2大魅力、風景とグルメです。
・・・はい、すいません。だいぶ役得の部分がございましたね。
DSC_5362さて、2つ目のポイントとして、より強化された安全面。
一番大きな部分としては、写真では小さくしか写っておりませんが、こちらの救急救命士の方々によるバイク隊でしょうか。
これまではエイドでの待機及び参加者に交じって救護車が廻っていたのですが、今大会からは各エリアをバイクに乗った救急救命士の方が巡回してくれました。
これまではどこどこで怪我したという立哨員および参加者からの連絡を受けてそこに救護車がむかっていたのですが、参加者と一緒にバイクで走ってくれているおかげで、非常にスムーズに処置にあたることができました。
もっとも今回は怪我などはなかったようですが、この暑さのためにバテた参加者へ経口補水液を渡すということもして頂いていたようです。
私は最後尾車だったのですが、最後尾の方にもしっかりとバイク隊の方がついていらっしゃいました(あまりにも参加者との距離が近くなって圧迫しないよう、駐車時に後ろから撮影させて頂きました)
DSC_5384あと大頭森山の急な下りには曲がり角の部分にはネットと警備保障の方からついてもらうという二重の構えで行っておりました(下りに入る前に立哨員による声がけ&リアブレーキ使用を呼びかける看板多数設置もしているので、そこまで考えると四重ですが)。
まあ当然の装備ではありますがが、こちらも以前よりは非常に目立つネットになっておりまして、より参加者へ注意を促すようになっているかと思います。
DSC_5361そしてここからが一番大きなポイントだと思うのですが、我々主催者側だけではなく、コース沿道の住民の方々からのご協力が、毎年高まってきたことが非常にうれしいポイントでもあります。
まずスタートしてすぐ。三泉橋の上では地元中学生(陵東中学校かな?)の方々が、手作りのプラカードを持って応援してくれていました。
また、慈恩寺エイドでは地元小学生(醍醐小学校・西根小学校)の方が「さくらんぼいかがですか〜。寒河江の美味しいさくらんぼですよ〜」と元気な声を上げてエイドでボランティアをしてくれていました。また大会会場でも地元寒河江高校や寒河江工業高校、左沢高校の方、企業の方々からもボランティアスタッフとしてご協力頂きました。
また第1回の時に「葉山を上る前の地域の住民の応援が凄かった」という感想がありました。聞くと田代地区ではほぼ全世帯が沿道で応援してくれていたとの事。
今年も「ようこそ田代へ」という横断幕が掲げられ、多数の方が沿道で応援して下さっていました。
そして第一の難関にさしかかる田代側からの上り道には、地元のスポーツ少年団によるチョークで書いた応援コメントが。
きっと参加者のパワーになった事でしょう。
FB_IMG_1465631850059そして毎年、さくらんぼ園の方が参加者にさくらんぼを勝手に配る「勝手エイド」「私設エイド」が登場したりするのですが、今回は西川町の入間地区の方々が「ツールドの参加者がせっかく我が地区を通るのだから、何かそこで地域の情報を発信したい」と、入間公民館を「私設エイド」にしていらっしゃいました。
私が到着した時にはもう既に後片付けが終わって撤収していたのですが(入間エイドを運営していた友人がFBに上げていた写真の使用許可を頂きました)、「歓迎!ツール・ド・さくらんぼ 休憩所・トイレをご利用下さい」というしっかりとした看板まで作って頂いて、バイクラックを設置。公民館の壁に入間の情報を展示して頂いていたようです。
DSC_5383また、大井沢エイドの入り口には、こんな看板がありました。
「木の陰になって入り口が見えづらいと悪いから」と、大判用紙に手書きで手作りの大きな看板を作って下さったそうです。
これらのことは私が最後尾車で廻ってその時にわかったほんの一部ですが(大会中はもっとあったかと思います)「せっかく我が地域にたくさんの方が来るのだから、この機会を活かしたい」「(参加者の方を思い)もっとこうしたらいいんじゃないだろうか」と地元の方が自主的に動いて下さるというのは、地域の魅力を発信したいという思いでこの事業をやっている私たち寒河江青年会議所にとっては願ったりかなったりの、非常に良い地域への波及(伝播)事例の一つではないでしょうか。
こういう事例が出て来る事こそが、私たち青年会議所の「運動」と言えるのだと思います。
received_575661752611946この大会を開催するにあたりご協力頂きましたたくさんの方々、そして一緒に主催をして頂きました寒河江市に感謝を申し上げます。
ありがとうございました。
(寒河江市を代表して佐藤市長はメディオフォンドに参加し、完走されました。)

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