DSC_2040京都大阪方面(って言って昨日は滋賀県に行ってましたがw)行政視察二日目。今日は京都府綾部市の市立病院におじゃましました。
寒河江市には東北グンゼの本社がありますが、綾部市はグンゼの本社があるところ。せっかくおじゃました事と、時間が中途半端(綾部市は京都でも日本海に近いところにあり、朝から移動したが午前中にお話を伺える時間では到着できない行程だった)なので、駅近くにあるあやべ特産館・グンゼ博物苑におじゃましました。
やっぱり寒河江市の中の大きな企業であるグンゼのことを知らなきゃね。
グンゼって「郡是」だそうで、何鹿郡(いかるがぐん。現綾部市)の経済発展は蚕糸業の発展以外にないとして、社名を郡是(是は方針の意味)としたそう。
その他いろんな歴史や取り組みなどを教えて頂きました。
DSC_2042綾部市の人口は約3万4千人と寒河江市よりも少し小さな市。
綾部市立病院は平成2年にそれまであったグンゼ病院を引き継ぎ(話合いの回数141回!)、医師以外の病院スタッフ全員と入院患者を全て引き継ぎ、財団法人綾部市医療公社(現在は公益取得)が運営する病院としてスタートしています。
寒河江市立病院もそうですが、全国的に公立病院の経営状態が悪化しており問題となっています。その中でここ綾部市立病院は開業して3年目の平成4年度以降平成24年度までの21年間連続黒字経営(平成25年度はマイナスとなった)を続け、健全経営の病院として必ず名前の挙がるところであり、平成14年と平成21年には「自治体立優良病院」の表彰を、平成15年には「自治体立優良病院総務大臣表彰」を受賞しています。
以前は繰出基準に基づく繰入金額であったが、平成15年度より2億円の定額となり、平成17年度からは毎年1億5千万円の繰入金と、年を経る毎に減っています。
ちなみに繰出金(受け取る方は繰入金)を端的に言うと、地方都市の自治体病院には国民の健康のために国がある程度お金を出し、それで経営を賄いなさいってことで、その費用は地方交付税などで国から出しますよ、というもの。
寒河江市立病院には一般会計から6億8000万円出しており、平成25年度の繰出金の基準額は3億4400万円なので、3億3600万円繰出金の基準外で一般会計から出している。
つまり、綾部市立病院は繰出金を基準より少なく受け取ってしかも黒字が出る、寒河江市立病院では繰出金を基準通り出して、それでも赤字が3億3600万円出て補填している。
昨日おじゃました守山市の守山市民病院報告でも記載しましたが、総務省・公立病院改革ガイドラインでは、病院の目指す経営形態として、地方公営企業法全部適用、地方独立行政法人(非公務員型)、指定管理者制度、民間譲渡の4つの形態が示されており、綾部市立病院は公設第三セクター運営方式(市が100%出資する公益財団法人綾部市医療公社)による指定管理者制度で市立病院を運営しています。
健全経営の要因は多々あると思いますが、直営と比較して職員採用、病院運営で柔軟な対応が可能なので、やはり100%出資ながらも医療公社による指定管理制が黒字経営の一因にもなっていると感じました。
また院長が視察の間ずっと一緒に説明してくれ、その時に強くおっしゃっていたのが「スタッフのモチベーションを高める経営戦略」。具体的には、最新の医療機器を導入して都会の病院にひけをとらない臨床を行える環境を整えやりたいことをやれる体制をつくる(主に医師)、学生の教育実習の折からできる限りの指導体制をとって好印象をもってもらえるよう努める(研修医)、看護師も充足していて働きやすい環境にあるため離職率が大変少ないなどがあげられるようです。医師、看護師の確保はどの病院でも大変なことですが、医師にとっても、研修・教育機能が充実し、看護師もキャリア開発機能がありという魅力ある職場づくりを行なっているのが非常に感じられました。

大阪にいるので山形の状況はわからないのですが、FBを見る限り大雨で須川流域等で避難勧告も出ているみたいですね。
ちょうど一年前ぐらいも、大雨災害が起き寒河江でも土砂崩れや道路が崩落したり、南陽が大変なことになったりと記憶しております。
寒河江の人にとっては水が目の前にあるのに断水という苦い経験もしました。
県のHPでは村山広域水道取水口の濁度が見られるようになったようです。

http://www.pref.yamagata.jp/ou/kigyo/500015/nishikawajyoho1/nishikawajyoho.html

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