本日はお休みを頂いたのですが、妻の体調が悪かったので、父と子供(3人)だけで休日を過ごしました。
こういうときに頼りになるのが、子ども達が自由に遊べる室内施設。
お隣天童市の子育て支援施設「子育て未来館 げんキッズ」に初めて行ってきましたが、まあ、広い。
大型遊具もあるのですが、普通に子供達が走り回っています。かなりの数のお子さんがいますが、それでも広々と遊べるほどの広さです。
入口で受付すると、2時間を目安に遊んで下さいとの事。なるほど、そうやって利用者の回転率を上げるのね。というか、はしゃいじゃって、2時間なんてとても遊べなかったですけどね。
また、保護者がいないと入れませんし(ちなみに大人だけでも入れない)、小学生以下の子供を対象とした施設なので中学生以上は利用できません。
この写真のボールプールやエアートランポリン等があるスペース「ゆめ広場」の対象は未就学児、奥にある大型遊具のスペース「ぼうけん広場」の対象は小学生となっております。また2階にはカフェエリアがあり、飲食、特に水分補給などはそちらでするようになっております。
ただ、行政に携わっていた自分は、どうしてもこういう施設見ると事業費が気になる。
まず県内の子育て支援施設と言えば真っ先に名前が出るのが「東根のタントクルセンター」。子供を連れて遊びに行くのはその中の「けやきホール」ですが、このホールだけではなく、乳幼児健診や予防接種等を行う「保健エリア」をはじめ、福祉、医療などの複合施設となっており、事業費は33.4億円。
続きまして、山形市児童遊戯施設「べにっこひろば」。
こちらも小学生までの児童が対象の施設で、事業費は約22億円。
そしてここ天童のげんキッズが14億2500万円。
ちなみに「げんキッズ」と「べにっこひろば」を利用されている知り合いは「広くて放牧しやすいのはげんキッズの方ですが、参加型の遊びをたくさん提案してくれるのは、べにっこの方かな」とおっしゃっていました。
山形の場合、冬期間は雪で遊べなくなる(雪で遊ぶという選択肢もありますが)ので、こういった屋内型遊戯施設を建設するようですが、庄内地方のママからは「内陸には大型施設がたくさんあってうらやましい!冬場ものびのびと遊べる施設があると、子供の身体能力の違いも出てきますよね~」というお話しを伺いました。
確かに東北最大級の屋内施設が東根、天童、山形と、隣接する3市共にあるというのはすごい事ですよね。
ライフサイクルコスト(建物を建てて、維持し、取り壊すまでの費用。いうなれば建物の生涯費用)で見ると、だいたい建設費は2割程度と言われるので、人件費や委託費というのを除き、純粋に建物としてこのげんキッズは取り壊すまでは70億円くらいの予算がかかるってことになります。
一般的な鉄筋コンクリート建築物は60年以上保つと言われていますが、社会環境の変化や耐震基準が変わったりするので、商業的な施設等はだいたい45年位が目安だそうです。
低成長時代の現在は、新しい箱物を作るのが容易ではない時代。
予算議論は、未来をしっかり想像して、未来に、その地域が1ヶ月後、10年後、20年後、45年後にどうなるのかを考えてやらなくてはなりません。この地域の住民が、どこに、どれぐらい住んでるのだろうか。人口構成や生活スタイルはどうだろうか?等。箱物(ハード)は使う人がほとんどいなくなっても、人口構成が変わっても、借金=返済のための住民負担増=住民の可処分所得の減少=一人一人の夢をかなえるチャンス減少となるのは確実。地域の機能を整備することは、箱物を整備するとはまた別の話。
お金はかかるけど、こういう施設があると、子育て世代が集まる・足を運びやすいし、子供達が楽しいのも確か。この地域で育つ子供達の事をしっかりと考えて施設は作っていかなければなりませんね。今度はべにっこぷらざにも行ってみよう。

子供とお出かけ、最後は河北町紅花資料館で行われているイルミネーションへ。
アツアツの玉こんにゃく食べながら、グルッと見てきました。
こちらは午後7時まで。明日が最終日です!

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