10月14日のプレジデントオンラインの記事
地方を変えるのは巨大計画より小さな店だ
日高の名店が「フェス」を開く理由
地方を変えるのは巨大計画より小さな店だ 日高の名店が「フェス」を開く理由 | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
地方の活性化にはなにが必要なのか。高校時代からまちづくりに関わり、35歳にしてキャリア20年の木下斉氏は「まちを変えるのは、小さな市場を掴む個性のある店だ」という…
高校時代から街作りに携わってきた木下斉さんの記事。この方が仙台にいらっしゃった時の講演会にも参加させて頂いたり、また著書も何冊か拝見しております。
以前から何度もブログに書いているとおりですが、食には人を引きつけるパワーがあり、また小さな地域で稼いで行くには、この食のパワーが非常に重要な役割をすると思っております。
今回記事で紹介されているのは、北海道日高地方、旧静内町(現・新ひだか町)にある飲食店「あま屋」。
ウニ、いくら、つぶ貝などの海鮮物の他、うま味たっぷりの「エゾシカの熟成肉」をしゃぶしゃぶして食べる事のできる「特製トマト鍋」など、地域の素材・資源を「料理」に引き上げるメニューが味わえるそうです。
店主は自衛隊を退官後に起業し、試行錯誤してこの「エゾシカ熟成肉」を開発したそうで、地域の素材・資源を単にそのまま出すのではなく、投資をともなう高次元の技術で加工し、さらに優れた調理技術をプラスして「料理」へと引き上げて提供し、店主の個性と経営力の組み合わせで事業として成立させる。
まさに6次産業なのですが、高い付加価値だけではなく、「あまフェス」という自前の大型イベントを開催して、地元への誘客に繋がっているところがまたスゴイですね。
まちが変わっていくためには、後世に借金も残す大規模な施設開発ではなく、こういうこだわりの、尖った小さなお店からだというお話しでした。